皆さんこんにちは!すっかりご無沙汰してしまいましたが、旅行ペースも特に変わらずに過ごしておりました。有難いことに仕事も忙しく、出張も回復してきて色んな話を聞けるのも楽しい限りです。
さて、今回は仙台方面への2泊3日の旅の記録です。常磐道が仙台方面まで全線開通したのは2014年ですが、柏という沿線の街に住んでいながら走破したことはありませんでした。記念すべき初走行も楽しみでした。
今回の旅程
首都圏から仙台までは、マイカーでは2泊したいところです。今回はゆったり温泉と景色も楽しみたいということで、1泊目は秋保温泉、2泊目は松島海岸に宿を予約しました。
1日目:柏→名取市閖上(かわまちテラス、震災復興伝承館)→東北大学総合学術博物館→秋保温泉泊(伝承千年の宿 佐勘)
2日目:秋保温泉→磊々峡→秋保大滝→松島泊(松島センチュリーホテル)
3日目:松島→瑞巌寺→松島島めぐり遊覧船→瑞鳳殿→仙台市内(牛タンなど)→柏
この記事では1日目の観光の様子をご紹介します。
1日目のルート
初日は以下の地図の通り、常磐道をひたすら北上しました。自宅のある柏から、名取市閖上のかわまちテラス(地点B)→名取市震災復興伝承館(地点C)→東北大学総合学術博物館(地点D)→秋保温泉 伝承千年の宿 佐勘(地点E)というドライブルートです。
常磐道の広野以北を通るのは初めてです。所々に今でも放射線量を表示しています。
双葉町などの帰還困難区域を通るのも初めてでしたが、田んぼに低木が生えている様子なども見られました。地域が森林に還ろうとしている様子を見て、この辺りの復興については、なかなか綺麗ごとだけでは済まないレベルになっていることを感じました。
途中、南相馬鹿島SAに立ち寄ろうとしたのですが、満車!ということで、もう一息走り鳥の海PAで休憩です。広野から南相馬までの放射線量が掲示されており、なかなか興味深かったです。
概ね問題は無い値ですが、1マイクロ以上となると少し高い気もしますね。事故から11年が経過し、全体的には放射線量も下がっていますが、所々ホットスポットが残っているのは致し方ないところだと思います。
閖上(ゆりあげ)のかわまちテラスで食べ歩き!
さあ、高速道路を名取ICで下車し、閖上のかわまちテラスで朝食兼昼食をいただきます。場所は以下の地図の通りです。
名取川沿いに農産物や水産物の直売所や、飲食店が入る商店街となっています。
牛タンつくね串とずんだプリン!観光客を満足させる品揃えも豊富です。
買い物を楽しみながら、名取川沿いを散歩するのも気持ちが良さそう・・・と思ったら、風が強くてこの日は寒かったです。
屋外のテーブルにて、先ほど購入した牛タンつくね串をいただきます!しっかりとしたお肉の味が素晴らしい。幸先よい旅のスタートです。
そして、海鮮丼も楽しめるようなので入ります!店名は「閖上浜のまかない処 浜や食堂」です。
気軽に名取名物の「北限のしらす」や、赤貝を使ったメニューが楽しめるお店。
店内はこのような感じで、明るく気軽に入れます。
生うに付きの「海鮮いぎなり丼」!東北で生しらすが食べられるとは予想外の嬉しさです。そして、うにも勿論美味しく大満足。
あおさの味噌汁もおかわり自由です。こちらも美味しかったです。
名物の赤貝を注文し忘れたのが、唯一の心残り・・・まあ、いずれ再訪することにしましょう。(こうして旅の宿題がまた溜まっていく・・・)
かわまちテラスで食事した後は、子供たちを運動させて腹ごなし。遊具もイーグルス仕様です。宮城県に入ると、一気に楽天イーグルスの本拠地ムードが出てきます。仙台に来たな・・・という実感が湧いて大変良いと思います。
お土産、休憩、食事と色々楽しめて、良いスポットでした。
名取市震災復興伝承館にて、津波の記憶を振り返る。
続けて、すぐ近くにある名取市震災復興伝承館へ。こちらも地図を貼っておきます。
私にとってはつい最近の思い出の東日本大震災も、気付けば長男以下は記憶に無いとのこと。きちんと伝えていかなければいけません。
館内は小規模ながら、震災前の閖上地区の街並みを500分の1で再現したジオラマや、震災当時の津波の様子を撮影した映像など、見ごたえがあります。
浸水した際に、どれほど歩きにくくなるかを体験できる展示です。
水圧体験コーナーで、30cmの浸水でどれだけドアが開けにくくなるかを実感。
震災前後の閖上地区の比較です。なかなか言葉が出ないほど変わってしまっています。
入館無料で30分程度で見られる施設ですが、ぜひ立ち寄って見られることをお勧めします。ただ、閖上だけではなく、青森から東京まで色々なタイプの被害がありました。そのような資料や記憶が散逸する前に、遺構や資料を集約した大規模な博物館のような施設がそろそろ必要なのかなと感じました。
東北大学総合学術博物館を初訪問。
閖上を出発したところ、残念ながら雨模様に。ということで、もう1ヶ所気軽に入れる博物館を訪問します。困ったときの国立大学内に併設されている博物館です。入館料もお安く、お勧めの時間のつぶし方です。
東北大学の総合学術博物館は、自然豊かなキャンパスの奥の方にありますが、マイカーでアクセスできるので便利です。
理学部自然史標本館という看板が出ていますので、入ってみます。
入るとステゴサウルスの展示など、子供の心を掴む展示が登場します。
地球生命の進化というテーマで、先カンブリア紀から第四紀まで様々な化石が見学できます。
鉱物の展示も充実しており、楽しいです。
立派な輝安鉱です。なかなか大きいものは国内に残っていないのだとか。
シガトキシン合成の実験器具のミニチュア版展示。
化学系の展示が多いのも、東北大の博物館の特徴かなと思いました。大学ごとの特徴が出ていて面白いです。
地層から過去の津波の跡を探ります。こういうのも実際目にすると面白いですね。
宇宙の展示も少しありました。
2階から展示室全体を見るとこのような感じです。小規模ですが、やはり大学の博物館は楽しかったですね。
博物館を見学した後は、いよいよ楽しみにしていた秋保温泉の名旅館、佐勘に宿泊です。また様子は次回の記事にしたいと思います。
それではまた!