子連れM氏の旅行ブログ

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東京国立博物館にて、ポンペイ展などを見学。展示品の数々は、まさに古代からのタイムカプセル!

皆さんこんにちは!今回は東京国立博物館で開催中の、ポンペイ展を見学した際の様子をご紹介します。東京国立博物館自体に行くのが初めてでしたので、非常に楽しみな気分で出かけました。

 

東京国立博物館まで、上野公園の中をぶらぶら。

東京国立博物館最寄りの上野駅まではJR柏駅から常磐線で。乗車時間は30分少々です。

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上野駅の公園口です。2020年の春に改装工事が終わり、道路を渡らずに上野公園に行けるようになりました。造りもお洒落で、観光地としても恥ずかしくない外観です。

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公園口を出ると、東京文化会館です。昔、ここでキエフ・バレエの公演を見て感動した記憶がよみがえります。昨今の情勢は心配です。

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さあ、ポンペイ展の案内が出てきました。上野公園内には、他にも沢山の博物館や美術館があり、それぞれの企画展の案内が掲示されています。散歩して見るだけでも楽しいものです。

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いつもは科学博物館や美術館に行くので、東京国立博物館は初めて。広い噴水広場から東京国立博物館の本館が真っすぐ見えます。少し日本離れした光景です。

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なかなか見かけない規模の、本格的な噴水です。

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建物だけでも見所がたくさん!東京国立博物館に入館。

広場から道路を渡り、いよいよ東京国立博物館に入館です。

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チケットは事前に購入しており、チェックと検温を受けて入館します。すると、こちらも異国情緒あふれる建物が。表慶館という日本で初めての本格的な美術館です。明治末期の洋風建築を代表する建物として、重要文化財に指定されています。

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こちらの大きな建物は本館です。東洋風を意識したこの建物は、1938年(昭和13年)開館です。

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で、今回ポンペイ展が開催されるのは、平成館です。平成館前に、森鴎外のパネルがありました。森鴎外は帝国博物館の総長を務めていたのですね。

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ポンペイ展に入場。2000年前の品々とは思えない保存状態!

平成館の2階に上がり、いよいよポンペイ展に入場です。ローマ帝国の都市、ポンペイは79年にヴェスヴィオ山の噴火によって火砕流に飲み込まれ、街がそのまま埋まりました。18世紀から発掘が始まり、当時の生活をリアルに伝える品々が綺麗に残っています。

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商売の必需品であったであろう秤などの日用品も、このように今でも使えそうな状態です。デザインも洗練されています。

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邸宅から見つかった、このようなモザイク画も沢山展示されています。

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このような素晴らしい美術品も。こちらはポンペイの北側の街、ソンマ・ヴェスヴィアーナで発掘された『豹を抱くバックス』です。ソンマ・ヴェスヴィアーナは東大のチームが発掘を行っています。

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膨大な資料が展示されており沢山写真を撮りましたが、私の知識不足もあり全てご紹介できません。東京は4月3日までの開催で、その後は京都、宮城、福岡と移動するそうですので、ぜひ皆さんもご自身でご覧になっていただけたらと思います。

pompeii2022.jp

 

続いて東洋館も見学。こちらもアジア、エジプトなどの膨大な展示物に圧倒されます。

ポンペイ展を見学し、折角なので他の館も見学します。頭が世界史モードになったので、続いては東洋館を見学しようということに。

この東洋館も素晴らしかったです。セクメト女神像です。何と紀元前1388~1350年頃のもので、ツタンカーメンの祖父、アメンテヘプ3世が作らせたそうです。

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シェリエンプタハのミイラです。エジプトから明治37年に寄贈されたものだとか。

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こちらは中国後漢時代の揺銭樹です。1~2世紀ごろの作品で、青銅を使った見事な作品。

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地下に移動し、こちらは今のカンボジアクメール王朝の展示です。細かい細工に圧倒されます。

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タイミングよく、イスラーム王朝&ムスリムの世界という企画展も見学できました。(残念ながら訪問した日が最終日でした)

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クルアーン台やクルアーンキャビネットなど。19世紀のイランの品だそうです。イスラム世界の作品は、細工が美しくて見入ってしまいますね。

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ミフラーブ・パネルというアーチ状のタイル。14~15世紀のものですが、ターコイズブルーが綺麗です。

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ポンペイ展と合わせて午後2時頃から5時頃まで、じっくりと見学。古代から、貴重な実物を見ながら世界史を振り返ることができました。中国から中央アジア、イラン、トルコ、そしてローマ等々、ここまで網羅された圧倒的な展示物の前では、世界はそれぞれ影響し合って現在があるんだな・・・と感じざるを得ません。改めて、世界各地の歴史を振り返ってみようかなと、大変刺激的な一日となりました。

どうしても理系出身の私には、立ち寄る博物館も科学的な分野に偏りがちですが、文化を掘り下げて行く展示も本当に面白かったです。先入観無しに、これからも色々なものを勉強していきたいと思いました。それではまた!