皆さんこんにちは!白神山地への旅も3日目。本日は湯瀬温泉を出発し、鉱山で栄えた歴史のある小坂町を見学し、もう一度青森県深浦町の十二湖付近まで行く行程です。
白神山地から逸れてる?と思われるプランですが、当初は雨予報が出ており、雨天のオプションを考えていました。つらつら調べているうちに、小坂町が面白そうだったので、晴天ですが白神山地から少し離れ、明治期の雰囲気を残す小坂町観光をすることにしました。
今までの行程↓
ルート
湯瀬温泉を出発したのは既に11時過ぎ。ということで、本日は小坂町の観光のみです。小坂から深浦までは、新しく出来た高速道路(無料供用中)を使いながら、大館能代空港付近を通り、能代東ICへ。能代東からは再び五能線沿いを北上します。
小坂町の明治百年通りを散歩。まずは日本最古級の劇場である康楽館を見学。
秋田県小坂町は、江戸時代から鉱山で栄えた街です。明治に入り、1901年には日本一の銀山として活況を呈しました。
お雇い外国人なども駐在し、秋田県で一番早く電気が通った町だったそうです。
旧小坂駅の駐車場は広く、そこに駐車して町歩きをします。通りには康楽館での演目を描いた幟などが並び、雰囲気があります。
こちらが康楽館です。1910年に小坂鉱山の福利厚生施設として開業した芝居小屋。建物の外見は札幌の時計台とか、北大構内にある建物に似ており、懐かしさを感じました。
入場料を払い、館内に入るとガイド付きで詳しく解説していただけます。洋風の外見からは一変、江戸時代の様式を残す、芝居小屋となっています。
舞台や造りは和風ですが、屋根は洋風。和洋折衷の珍しい建物が残っています。
舞台の下、奈落も見学できます。回り舞台の構造部分。
滑車も年季が入っていますが、現役で使われています。
舞台から客席を見ます。広い舞台ですね。ここで演じたら、面白いでしょうね。
楽屋には歴史を感じる落書き(署名)がたくさん。
現役の芝居小屋として、生き生きとした雰囲気を感じます。
この康楽館は、一度取り壊しの危機に遭ったそうです。今となっては、本当に残って良かったと思います。存続の危機から復活への話で、重要な役割を果たすのが小沢昭一さんと市川團十郎さんです。その辺りは、話の上手なガイドさんから、直接お聞きください(笑)
思いのほか面白く、1時間以上も長居をしてしまいました(笑)さあ、次へ行きましょう。
小坂鉱山事務所はルネッサンス風の華麗な外観で、これまた必見です!
康楽館から通りを少し進むと、小坂鉱山事務所があります。行ってみましょう。
道中には、赤レンガ造りの動力室だった建物があります。現在は喫茶店として使用されているようですが、非常に雰囲気があります。
こちらが、小坂鉱山事務所です。ハイカラで素晴らしい建物。明治から大正期の日本一の鉱山の事務所です。
綺麗な螺旋階段を上がって見学します。柱は一本の秋田杉です。
こちらは2階のバルコニーです。イスラム風と言われる繊細な透かし彫りの中に、社名がデザインに隠されているとか。
こちらが室長室です。とても立派。やはり格が違います。
コスプレをして撮影を楽しんでいる人たちも多かったです。本当に写真映えのする、素晴らしい建物でした。
子供達が楽しみにしていた、小坂鉄道レールパークへ!
さあ、本日のメインの見所は、小坂鉄道レールパークです。2009年に廃線となった小坂鉄道ですが、現在は旧小坂駅の広い敷地を、小坂鉄道レールパークという観光施設として活用しています。
入場券を購入するところも、古い切符売り場の雰囲気。
運賃表も黒板です。弘前まで1,300円というのは、旅客扱いが終了した1994年の運賃でしょうか。
駅構内です。駅名標が良いですね。
ラッセル車も止まっています。それにしても、貨物扱いも盛んだったためか、広い構内です!レールが全て残されているのも良いですね。
車庫が見学できます。ディーゼル機関車と、寝台列車の並びはすごい。
寝台列車が止まっている横で、ディーゼル機関車の運転台に座れます!
車庫の隣の展示コーナーには、小坂鉄道で使用されていた道具が色々。このゴム印とか、全て欲しいですね(笑)
行先表示板です。小坂鉄道は小坂から大館を結んでいました。
クライマックスはレールバイクの運転体験です。自転車のように漕いで、実際の駅構内を運転できます。楽しい!
最後は鉄道関連で少し熱くなってしまいましたが、本当に楽しい所でした。あっという間に時間は経ち、午後2時半に。深浦の十二湖付近の宿に向かうことにしました。
そてにしても、秋田県小坂町は建築めぐりと、多彩な体験が楽しい、本当に見所のある町でした。雨予報が出ていなかったら、小坂町で一日過ごそうとは思わなかったかもしれませんが、結果的に素晴らしい体験が出来ました!
3日目の深浦での宿泊は、次回の記事としたいと思います。それでは!