子連れM氏の旅行ブログ

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歴史、自然、グルメ!函館方面2泊3日の旅(3日目:函館の伝統的な建造物群、函館朝市など)

皆さんこんにちは!函館方面2泊3日の旅もいよいよ最終日です。この日もたっぷりと函館観光を楽しんでいきます。

 

今回の旅程

ここで今回の2泊3日の旅程をご紹介します。

1日目:柏→羽田→函館空港五稜郭、麺厨房あじさい本店→シラフラ(乙部町)→開陽丸記念館(江差町)→グリーンピア大沼泊

2日目:グリーンピア大沼→大沼公園ラッキーピエロ峠下総本店(七飯町)→函館山湯の川温泉函館市熱帯植物園)→竹葉新葉亭泊

3日目:湯の川温泉函館駅前から市電観光(末広町下車、旧イギリス領事館、函館区公会堂)→函館朝市→聖ヨハネ教会→カトリック元町教会→旧戸井線アーチ橋→恵山海浜公園→函館空港→羽田→柏

1日目からの旅の記録は、過去記事をご参照ください↓

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3日目のルート

湯の川温泉をチェックアウトした後は、函館市内観光です。函館駅前のコインパーキングに車を停め、市電で末広町へ。末広町からは徒歩で元町周辺の建造物群を見学します。その後、市電で函館駅前に戻り、朝市(地点B)で昼食。今度は車でロープウェイ乗り場付近の駐車場まで移動し、教会群を見学します。まだまだ時間に余裕がありましたので、旧戸井線のアーチ橋(地点E)、恵山海浜公園(地点D)と回り、函館空港に移動しました。

 

レトロな雰囲気の函館市電

やはり大きな街に来たら、そこの公共交通機関にも乗ってみたいものです。函館駅前に一度車を置き、函館市電に乗ることにしました。

函館駅は相変わらず綺麗ですね。この駅舎は2003年に開業し、JR北海道と提携関係にあるデンマーク国鉄の設計によるものです。外装は塩害や酸性雨からの耐久性を重視しチタンを使用しているとのこと。

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カッコいいJR函館駅から、レトロな市電へ。函館駅前停留所です。

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時間にして10分弱の乗車時間ですが、末広町停留所まで乗車です。十字街駅で谷地頭方面と分岐しますが、その際のガチャガチャする音が堪りません(笑)。そしてPASMOも使用可能ですので、旅行の際にちょっと乗車するにも便利です。

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停留所から真っすぐ日和坂を上ります。良い雰囲気です。

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旧イギリス領事館にて、幕末の歴史を学ぶ。

坂を上ると、和洋折衷の綺麗な建物が見えてきます。これが旧イギリス領事館です。

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旧イギリス領事館の位置は下の地図の通りです。

 

小さな玄関ですが、中に入ると受付があります。今回は旧函館区公会堂も回れる2館共通入場券を購入しました。

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入ってすぐ左側には、イギリスの小物類が購入できるお土産屋さんが。キーホルダーとステッカーを購入しました。個人的には観光地に行ったら必ずステッカーを探します。デザインも色々あって楽しい。

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こちらが領事執務室です。この領事館は、函館が国際貿易港として開港した1859年から1934年まで使用された領事館です。激動の時代を見てきた部屋です。

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執務室の椅子で記念撮影ができました。

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幕末期に領事を務めた、ユースデン領事と榎本武揚の会談の様子についても解説パネルがあり、興味深かったです。イギリスは旧幕府軍、新政府軍の争いに不干渉の立場を取っていましたが、榎本武揚はユースデン領事に意見を求めます。それに対し、領事は「武装をとかないかぎり徳川の蝦夷地開拓は許されないだろう」と冷静に助言していたことが紹介されています。

 

こちらは家族居室です。質素な部屋でしたが、小物類は一つ一つお洒落でした。

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函館開港の歴史室となっている部屋です。開港前夜から、ペリーの来航をきっかけに日本初の国際貿易港となるまでの歴史が紹介されています。ロシアとの関係も詳しく紹介されており、教科書以上の知識が学べます。

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1階の記念ホールの様子。開港当時の箱館やペリーの航路が床一面に描かれており、面白いです。

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内部に入るのは初めてですが、大変勉強になる展示でした。面白かったです。

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元町公園で一休み。

旧イギリス領事館から、基坂(もといざか)を上ります。石畳の坂道は、写真では収められない美しさです。

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山の方を見ると、これから訪問する旧函館区公会堂があります。この公園はベンチやトイレも整備されているので、一休みに最適です。

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ただ、気を抜いているとすぐそこに歴史ある建物があったりします(笑)。こちらは、旧北海道庁函館支庁庁舎。1909年に建設された建物です。レンガ作りの書籍庫と合わせて、なかなか見応えがありました。

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大規模修理を終え、明治時代の姿がよみがえった旧函館区公会堂。

さあ、元町公園を出ると旧函館区公会堂です。位置は下の地図の通りです。

 

明治期の函館を代表する洋風建築で、2021年3月に大規模修繕を終えたばかり。当時のままのきらびやかな外見が戻っています。こうした鮮やかな色使いは、明治期の洋風建築の特徴だそうです。

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廊下の雰囲気も良いです。ガラスもやや表面にゆらぎのある、昔風のガラスです。

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バルコニーに出てきました。本当に素晴らしい公会堂です。

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バルコニーからは函館港が一望できます。函館は良いところだなぁ。旅から帰るのが切なくなるような景色です。

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大広間にも、昔のシャンデリアが復元されています。ピアノもありました。ここでコンサート等もできそうです。

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こちらは皇太子殿下(後の大正天皇)などが使用された御座所。家具類は当初のものを修復して展示しています。

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特にこの大理石の暖炉が素晴らしいです。こうした展示が気軽に見られるのは良いですね。

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市電の末広町までの帰り道、相馬株式会社社屋です。函館の豪商・相馬哲平が初代の会社ですが、この相馬哲平が函館区公会堂建設に多額の寄付を行い、完成に貢献した人物だそうです。

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函館朝市で海鮮丼!

結構坂道を歩いたので、多少お腹がすきました。函館朝市で海鮮をいただきます。

函館朝市は、函館駅前で大変便利な場所にあります。

 

このような感じの商店街で、海鮮関係のお土産で迷ってしまいます。

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到着したのはお昼時でしたので、やや店じまいを始めるムードでしたが、色々な魚が売られています。お土産のイクラを購入しました。

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そして、地味に狙っていたのが活イカ釣り堀。イカを釣り上げて、その場でイカソーメンが食べられるとの噂でしたが・・・この日は不漁のためイカがいませんでした(泣)

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気を取り直して、お腹が大きいヤマメを見て作戦を練ります。

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もう少し朝市を探検。ケガニを興味深そうに眺める我が子。

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朝市の方と話したところによると、日曜日は漁船が出ないので、翌日の月曜日はどうしても活イカは少ない傾向にあるとのこと。次回行くとしたら、やはり連休初日の朝ですね。

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イカが無くても、イクラを食べたい!ということで、すずや食堂さんへ。

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ウニ、イカイクラの三色丼を注文。全然、これでも満足です。本当に美味しかった。

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満腹になったところで、もう少し市内観光をします。

 

独特な外観の聖ヨハネ教会

ここからはもう一度車に乗り、ロープウェイ山麓駅の駐車場に駐車しました。そこからは教会群にすぐ行けます。

 

まずは聖ヨハネ教会です。十字架をイメージした独特なデザインです。1874年にイギリスの宣教師が伝道を始めた、プロテスタントの教会です。

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ヨハネ教会からブラブラと歩き、旧相馬家住宅へ。ここは外からのみ見学しましたが、先ほどの相馬株式会社初代の相馬哲平の邸宅です。和洋折衷の建物は、外から見ても興味深い作りです。

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カトリック元町教会。内部の祭壇も必見です。

こちらはカトリック元町教会です。聖ヨハネ教会からすぐの場所です。高さ33mの大鐘楼が見事です。

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内部も自由に見学できます。中でも中央の祭壇はローマ教皇ベネディクト15世より寄贈されたもの。荘厳の一言でした。

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また、「十字架の道行」の14の壁像も非常に表情豊かで美しいものでした。なかなか子供たちにキリスト教のことを教える機会はなかったので、良い機会でした。

 

このような教会群が溶け込む風景も良いです。

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ちょっと足を延ばして・・・旧戸井線アーチ橋へ。

函館市街地を観光し終わり、函館空港方面へ。子供たちはきっと歩き疲れているだろう・・・ということで、小一時間ほど海岸線をドライブしながら見所を回っていきます。

まずは、旧戸井線アーチ橋へ。位置は下の地図の通りです。

 

戸井線は、主に軍事上の目的により計画された路線でした。このアーチ橋の辺りが、青森県大間町との距離が一番狭いエリアです。津軽海峡の防備のための砲台建設が計画され、その物資や人員の輸送のためにも建設が始められた路線です。

このように、ほぼ9割方の路盤が完成していたのですが、戦時中の資材不足のため1943年に工事が中断。このアーチ橋も資材節約のために鉄筋を使用していません。

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恵山海浜公園で、活火山 恵山を眺望。

戸井のアーチ橋を過ぎて、子供たちが目覚めました。海沿いの絶景道を走っていると、浜に下りたい!とリクエストが飛びます。

どこかあるかな・・・と走っていると、道の駅なとわ・えさんの隣に海浜公園がありました。

駐車場から遊歩道を歩くと、素晴らしい恵山の眺望が。

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恵山は立派な活火山で、標高は618m。この旅の計画段階では、恵山への登山も考えていましたが、あと1日あれば登れたのにな・・・という日程になってしまいました。

ただ、こうして眺められて満足です。

 

海だけでなく、広々とした芝生に遊具も整備されています。

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キャンプ場もあり、人気のスポットのようでした。

 

さあ、函館旅行もそろそろ終わりです。良かったなぁ。

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函館空港で海鮮あんかけ焼きそば。

帰路は函館発19時35分のANA便です。空港でのんびりしたいので、余裕を持って到着。

函館は東京便も多いですが、札幌便も頻発しています。北海道は広い。

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函館空港のお土産屋さんです。とても充実していました。ついつい買い物しすぎてしまいます。

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展望デッキでビールを飲みます。今回の旅は、私が長男、次男、次女を連れた4人旅。いつも頼りになる妻と長女は、長女が受験生のために留守番でした。無事に旅を終えて安堵のひと時です。

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夕食も函館空港で済ませます。レストランポルックスの海鮮あんかけ焼きそば。ボリュームもたっぷりで、隠れた逸品という感じがしました。お勧めです。

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帰りはANA、機体はA321です。国内のローカル路線ですが、座席にモニターがあり驚きました。

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函館の夜景を上空から。本当に3日間お世話になりました。楽しい街でした、また来ます。

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以上、長い記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました。北海道の中でも、最も深い歴史を知ることができる函館という街は、建造物の見所だけではなく、豊かなグルメ、そして自然も楽しめる最高の場所でした。

函館周辺だけで2泊しましたが、まだ足りない感じでした。色々と体験できていないこともありますので、また次回訪問できることを楽しみにしています。

それではまた!