子連れM氏の旅行ブログ

旅行記録中心に掲載する予定

神秘的な地下空間で、大谷石を知る旅。立ち寄った結城「つむぎの館」も面白い!(2016年9月の記録)

皆さんこんにちは!少し前の記事で、大谷石の見事な教会であるカトリック松が峰教会をご紹介しました。今回はその大谷石の採掘場へとドライブした記録です。道中、茨城県結城市で貴重な結城紬も見てきました。

 

ルート

柏→国道294号線などで結城(地点B)→国道4号などで宇都宮(正嗣鶴田店 地点C)→大谷資料館(地点D)→道の駅ろまんちっく村(地点E)→さくら温泉(地点F)→東北道などを経由し柏

走行距離:259km

 

つむぎの館で、卓越した結城紬の技工を知る

茨城県結城市は、何度も車で通ったことはあるものの、訪れたのはこの時が初めて。国道から結城駅方面に少し入り、旧市街に入ります。

結城市の名物と言えば、結城紬。その結城紬の歴史や技術を学べる「つむぎの館」という施設があります。位置は下の地図の通りです。

 

駐車場に車を停め、施設の方へ歩きます。初めて市街地を歩きましたが、なかなか風情があります。

f:id:moritotora:20210829185547j:plain

 

こちらが結城紬の老舗、奥順株式会社の敷地内にある展示館。つむぎの館です。

 

f:id:moritotora:20210829185419j:plain

 

敷地内はこのようなレイアウト。(下の地図はつむぎの館ホームページより引用)

f:id:moritotora:20210830145744p:plain

古民家を移築した、結城紬の陳列館(上の地図上の1)や、明治時代からの建物が今でもギャラリーなどとして使われています。

 

まずは総合案内とショップが入る建物、結の見世へ。

f:id:moritotora:20210829185337j:plain

 

結城紬は高級品ですが、ショールや小物など、お土産感覚で買える商品もありました。(下の写真は公式ホームページより引用)

f:id:moritotora:20210830150138j:plain

渋目のブルーのペンケースがありましたので、衝動買い。5年経った今も仕事で使っています。良い買い物をしました。

 

こちらの織場館では、染め織り体験ができるそうです。次回は予約して体験してみたい。

f:id:moritotora:20210829185617j:plain

 

織場館の内部は、機織りの機械がたくさん。

f:id:moritotora:20210829190722j:plain

 

お客さんも少なかったためか、糸つむぎを体験させていただきました。

f:id:moritotora:20210829190809j:plain

このように、蚕の繭を煮て柔らかくして広げた真綿から、手で糸を紡ぎだします。縦糸・横糸の両方に手つむぎ糸を使うのは結城紬だけで、柔らかく、空気を沢山含み暖かい着心地が特徴だとか。

 

こちらが古民家を移築した、陳列館です。

f:id:moritotora:20210829185648j:plain

内部は撮影禁止でしたが、この陳列館が素晴らしかったです。

結城紬、完成するのにどれくらいの期間がかかるんですか?」「早いもので2ヶ月くらいですね。この辺の作品だと1年くらいかかっていますね。」などと、スタッフの方も親切に教えてくださいました。

手仕事の緻密さと美しさに圧倒されました。

 

参考までに、陳列館の内部の様子を公式ホームページより引用させていただきます。

f:id:moritotora:20210830150723j:plain

 

外から見た印象以上に、大変広い敷地に古民家を移築した建物が点々と。ふらっと立ち寄っただけでしたが、結城紬や、流行した時代の背景などが知られて、大変面白い施設でした。

f:id:moritotora:20210829190859j:plain

www.yukitumugi.co.jp

 

つむぎの館を出て、結城蔵美館という建物がありましたので入ってみます。内部は地元の方の油絵の展示や、結城市の歴史などの展示です。

f:id:moritotora:20210829191315j:plain

www.city.yuki.lg.jp

今までバイパスで通過していただけの結城市ですが、非常に面白い街でした。

 

ランチは宇都宮餃子の名店「正嗣」で。

さあ、宇都宮に向けて北上していきます。結城から宇都宮はバイパスの流れも良く、30分程度。宇都宮市郊外に位置する「正嗣」鶴田店へ。

 

店内はカウンターのみ。行列ができていましたが、お客さんの回転も早いので問題ありません。

f:id:moritotora:20210829191746j:plain

 

水餃子と焼餃子を注文しました。素朴な味わいの餃子です。そんなに脂っこくないので、ペロっといただけます。

f:id:moritotora:20210829191351j:plain

ごちそうさまでした。

www.ucatv.ne.jp

 

神秘的な巨大地下空間、大谷資料館。

さあ、餃子で満腹になったところで大谷資料館へ。位置は下の地図の通りです。

 

ここは大谷石の採掘場跡を資料館として開放している施設。駐車場から採掘場跡に入る途中にも、大谷石を切り出したであろう山肌を見ることができます。

f:id:moritotora:20210829191821j:plain

 

中は大変ひんやりとしています。夏には最高です。この巨大な地下空間は、広さ2万平方メートル、深さ30mにも及びます。野球場が1つ入る大きさです。

f:id:moritotora:20210829191849j:plain

 

こういうライトアップは美しくて良いですね。

f:id:moritotora:20210829191905j:plain

 

切り出しの跡も間近で見られます。大谷石は北関東では一般的な建材で、先ほど訪問したつむぎの館の床にも、大谷石が使われていました。

f:id:moritotora:20210829191926j:plain

軽石凝灰岩という岩石で、柔らかく加工しやすいことから外壁や土蔵に使われました。

全国的に大谷石が知られるようになったのは、アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトが帝国ホテル旧本館に用いてからだとされています。

 

現在は地下の空間を利用して、美術展やコンサートなどが開かれています。

f:id:moritotora:20210829191940j:plain

 

そして戦争中は地下の秘密工場として、戦後は政府米の貯蔵庫としても利用されてきました。

f:id:moritotora:20210829192100j:plain

f:id:moritotora:20210829192024j:plain

 

ただただ、スケールの大きさに圧倒されます。

f:id:moritotora:20210829192029j:plain

 

地上に出て、大谷資料館で歴史を学びます。縦に掘り進める平場掘りから始まり、横に掘っていく垣根掘りに進化していった歴史や、地質的な話など、興味深く見て行きました。

f:id:moritotora:20210829192131j:plain

 

資料館の外にはお洒落なカフェが。休憩に良さそうです。

f:id:moritotora:20210829192253j:plain

 

マグカップなど、お土産物も充実していました。

f:id:moritotora:20210829192302j:plain

見た目にも美しく、学習にもなる大変良い施設でした!

www.oya909.co.jp

また、大谷石を使用した日本最大の建築物、カトリック松が峰教会について少しご紹介した過去記事がありますので、よろしければご覧ください。

kozure-m.hateblo.jp

 

その後、道の駅うつのみや ろまんちっく村で食材を調達。巨大なスイカが売られていました!

f:id:moritotora:20210829192357j:plain

www.romanticmura.com

 

ドライブの締めは、さくら温泉で源泉かけ流しの湯を堪能

宇都宮も様々な日帰り温泉施設がありますが、この時は「さくら温泉」へ。比較的インターにも近く、便利な所にありますが、源泉かけ流しと贅沢な温泉です。

 

かなり簡素な作りですが、ロッカー、脱衣所など最低限には揃っています。

f:id:moritotora:20210829192408j:plain

 

湯はかなり良いです!シャンプーは用意されていないので、必要な方はご持参ください。(下の画像は公式ホームページより引用)

f:id:moritotora:20210829192941j:plain

ナトリウムー硫酸塩泉で、肌はつるつるになります。

 

湯上り処も野外で、蚊に刺されます(笑)が、個人的には大好きな温泉です。

f:id:moritotora:20210829192456j:plain

sakura-onsen.com

以上、結城から宇都宮への日帰りドライブでした。あまり知られていない、結城紬の歴史や技法、そして大谷石についても深く知ることができた旅でした。茨城と栃木は、都道府県別の魅力度で最下位付近の常連ですが、個人的にはそんなこと全然ないと思います!比較的近隣ですので、魅力をご紹介し続けられたらと思います。

それでは!