子連れM氏の旅行ブログ

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知床2泊3日のゆったり旅(1日目 網走刑務所と知床五湖散策 2008年6月の旅行記)

2008年の旅日記です。梅雨時の関東を抜け出し、ようやく観光シーズンとなった知床方面を回った旅でした。この旅のメインイベントとして企画していたのは、知床岬への観光船。実は2007年にも観光船を予約していたのですが、高波で欠航。今回はリベンジしようという訳です。

しかし!結論から申し上げますと、この旅でも欠航!元々欠航しがちな観光船なので、大事を取って知床のウトロ温泉に2泊したのですが、ダメでした(笑)

それでも、逆にゆったりと知床、道東の魅力を味わえて今思えば本当に良い旅だったなぁと。我が家はその後、2012年に再度知床を訪れ、ようやく観光船に乗船することが叶ったのでした・・・

 

ルート

柏駅を4時50分発のバスで羽田空港へ。到着後、すぐにチェックインし朝6時55分羽田発のADO71便で女満別空港です。9時過ぎには女満別空港に着陸してしまうという、何とも不思議な体験です。

札幌に住んでいた頃は、網走方面までは車で5時間以上かけて行っていた記憶があるのですが・・・関東からの方が近いような錯覚を覚えてしまいますね。

さて、今回は観光船次第で予定が大きく変わるため、完全ノープランで臨みます。

初日はまだ見学したことのない網走刑務所、その後は知床方面までドライブし、知床五湖をゆっくり散策し、ウトロ温泉のホテル知床泊。ということになりました。

北海道のほんの一部を切り取った地図上のルートですが、縮尺をご覧になればスケールの大きさを感じていただけることでしょう!

 

網走刑務所を見学。美しい自然の中、当時の様子に思いを馳せる。

様々な映画や本に登場する網走刑務所。旧建造物は「博物館 網走監獄」として、昔から観光地化されており、貴重な当時の建物や歴史を知ることができます。

www.kangoku.jp

 

駐車場からは、まず鏡橋という橋を通って敷地内へ。橋の名前には「流れる清流を鏡として、我が身を見つめ、自ら襟をただし目的の岸にわたるべし」との思いが込められているとか。

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ちょうどハスの花が咲いており綺麗でした。

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こちらが入り口です。左側でチケットを購入し、入場します。

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正門前。当時としては、貸出用のベビーカーがあるのは嬉しい驚きでした。そして重厚な造りです。

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内部は様々見所がありますが、リアルな人形を使って再現しているのが面白いですね。

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こちらは休泊所。囚人が塀の外で、日帰りではできない作業を行う際に建てられた、寝泊りのための仮小屋です。出入口は逃亡を防ぐため1か所。枕の代用として、丸太に頭を乗せて寝ています。

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敷地内での農作業。こちらは牧歌的。

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食堂の様子。

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この食堂で、監獄食がいただけます。さんま定食を注文。早朝便で網走に入って、朝から何も食べていなかったので大変美味しいと感じました。いや、北海道のさんま定食ですから、非常に美味しいはずです。

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妻はホッケ定食を注文。家族で食べますが・・・後ろが気になって落ち着きません(笑)

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浴場の様子です。なかなかシュールで面白い展示です。

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ちなみにこの刑務所の建物は、現存する最古の木造刑務所であり、重要文化財に指定されています。内部は様々な展示、説明があり大変面白いところです。

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今はこんなにのどかな所ですが、ここから悲惨な労働に駆り出された囚人達も多く、色々と考えさせられる場所です。

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さあ、知床の奥地へ。神秘的な知床五湖を散策。

気分を上げて、知床方面へ向かいます。途中はいかにも北海道らしい道が続き、絶好のドライブコース。スピードの出し過ぎには注意です。

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快走路をのんびり走り、知床に入りました。知床半島は貴重な原生林に覆われ、シマフクロウなどの希少な動植物や、ヒグマ、エゾシカ、トドやアザラシなどの大型哺乳類が高密度で分布しています。日本の中でも、最も圧倒的な自然を感じられるところです。2005年に世界自然遺産に登録され、その後は観光客と自然保護のバランスに苦労しながら、観光客の数をコントロールしながら充実した体験が味わえる、より洗練された観光地になった印象があります。

その中で、知床五湖は気軽に自然を体感できる場所として、大人気のスポットです。

駐車場から地上遊歩道で一周3kmほど。現在は事前にガイドを予約する必要がありますが、その分貴重なお話が沢山聞けて、充実した体験になると思います。専門家の方の話を聞きながら、また回ってみたいものです。

www.goko.go.jp

 

地上遊歩道は木道が整備され、非常に歩きやすいです。ヒグマの食痕なども見られるそうです。

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本来であれば知床連山が見えるはずですが、この日は曇り。それでも十分綺麗。

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霧がだんだん立ち込めて、一層幻想的になります。

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しばらくうっとり。待ちます。

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少しずつ霧が流れていきます。

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向こう岸が見えるようになりました。ガイドブックのような景色は見られませんでしたが、この霧の情景は、思い出に残っています。

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高架の木道の方も歩いてみます。湿原を見下ろしながらの散歩も気持ち良い!ちなみに高架の木道の方は、事前予約は必要なく、気軽に立ち寄れます。

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高架木道から知床五湖(一湖)を見て。快晴のときは、高架木道からも良い写真が撮れそうです。

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ゆっくり子供の足で歩いたので、すっかり夕方になりました。本日の宿、ホテル知床にチェックインし、ゆっくりします。

宿の写真はほとんど残っていませんが、夕食のバイキングのイクラが大変美味しかった記憶があります。あと、温泉も開放的で源泉かけ流し。お勧めの宿です。

www.hotel-shiretoko.com

ホテル知床 予約ページ