長女が間もなく1歳という時期のドライブです。そして熊野古道が世界遺産に登録され、2年程度。当時はまだ札幌から引っ越して1年未満で、本州の山に入り、伝統を肌で感じるのが楽しみで仕方なかったのを覚えています。
ルート
当時、関東(特に西部)から関西の道路事情が全く分からず、「とにかく東京は混むんだろう。そうだ!東名川崎IC付近まで電車で行き、そこから東名高速に乗れば、渋滞が回避できるに違いない。」と考えたのでした。そのため、溝の口まで電車で行き、レンタカーを借りて熊野方面に向かいました。
今考えれば、往路の渋滞の本番はその先の大和~厚木ですし、復路の渋滞の本番は御殿場~大井松田なのに・・・まあ、無知とはそのようなものです。
ただ、この時は幸運なことに渋滞に巻き込まれた思い出は特にありません。結果オーライです。
本日はほとんど移動のみ。山深い川湯温泉の露天風呂に感動し、飲んで寝ます!
川崎市の溝の口でレンタカーを借りたのが10時過ぎ。ほぼ順調に移動し、昼食はどこかのSAで食べたのでしょう。記憶に残っていません。
尾鷲、熊野と有名な紀伊半島の街を通過し、全国チェーンの薬局もありました。子供の離乳食など、どこでも購入可能なんだなぁ・・・と、驚いた記憶があります。
そして、熊野市から山の方に入ります。山を抜けて熊野川沿いに一旦出るのですが、そこから見る熊野川の美しさにびっくりしました。
北海道や東北とも違う、独特の水の色をしているように感じました。なぜだろう。
熊野川から大塔川沿いに曲がり、16時過ぎに和歌山県田辺市(旧本宮町)の川湯温泉、木の国ホテルにチェックイン。このホテルの温泉も大変良く、食事も価格の割に豪華だったのですが、残念ながら現在は休館中です。復活してくれたらよいのですが。
ただ、川湯温泉の名物は何と言っても、川底から湧き出る温泉です。
この河原を掘ると、温泉が湧き出るのです。
16時半近くなって、少し暗い写真になってしまいました。ただ、山深い雰囲気はより伝わるかと(笑)
この辺りは、本来の植生は照葉樹林に少しカエデなどが混じるか・・・といったところだと思います。照葉樹林ですので、カシやシイ、タブなど常緑樹で緑が濃い森です。ですので、紅葉狙いではありません。ひたすら古来の西日本太平洋側の天然林を楽しみに行くところです。(もちろん、林業が盛んですのでスギ、ヒノキも多いところです。)
チェックイン後に入浴。これは最高です。
泉質も素晴らしいですし、綺麗な川と一体となる感覚が、ここならではの感覚で忘れられません。ワイルドな感じがしますが、タオルを巻いてもOKで、女性には湯浴み着を旅館で貸し出しており、それを着て嫁さんも一緒に入ることができました。まあ、川の水がどんどん流れていますので、タオルを浸けるのも全く問題ないということなのでしょう。
翌朝、明るくなったら河原や仙人風呂にもチャレンジしてみます。
なかなか千葉からでは距離があり、気軽に行けないのですが、ぜひともまた行ってみたいところです。
その後、夜はひたすら食べ、美味しいビールを飲みました。2日目は、熊野三山をめぐります。